『オキノタユウの島で 無人島滞在"アホウドリ"調査日誌』長谷川博 偕成社
生物の調査とか研究は「チーム」というイメージがあるけど、これは長谷川さんが個人で鳥島のオキノタユウコロニーの調査をした時の記録の本。生態もだし、詳細な動作とかも丁寧に書かれていてめちゃくちゃおもしろかった。
「アホウドリ」ではなく「オキノタユウ」と名を改めよう、という呼びかけ、本文中では「オキノタユウ」という呼称が一貫して使われていることがとてもよかった。オキノタユウの話がメインなんだけど、キャンプで夜を明かすツバメ(人間がいる室内にわざわざやってきて寝る)とか、りんごの皮を定期的に食べにくるオカヤドカリとかも出てくるのがいい!バッタを倒しにアフリカへいく本でもたしかヤマアラシかハリネズミ🦔だったと思うけど、なんか来たから一緒に生活しちゃった…というの書かれてたけど、「生態系」として筆者が組み込まれていく感じなのがよかった。
鳥島は無人島なので、無人島で生活することとかもすごく詳細に書いてあり、巻末に持ち込んだものリスト(研究に必要なもの/食べ物/生活用品)も細かく乗っててこれから無人島で生活する人にも有用な本かと思った。
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