ちょっとこれ別経路からもさらに調べたいやつだな。ちょっとした記事ぐらいの長さのツリー。
“美術・工芸関係者には周知のことかもしれませんが、一般には知られていないように思いますので、ここで「アイヌ・アート」概念の失敗について書いておきたいと思います。特に文系の研究者の多くはたぶん何も知らないですし。
アイヌの伝統芸術=伝統工芸は、伝統社会が近代化するとともにそのあり方を変えました。簡単にいうと素人芸術と近代工芸に分裂したのです。これは明確な分裂であって、まるで分裂していないかのように誤魔化そうとするのは一部研究者による欺瞞です。
一部研究者による「アイヌ・アート」という用語は北米の「イヌイット・アート」からの流用です。「イヌイット・アート」の市場形成には特殊な点がありました。イヌイット伝統文化には石の彫刻文化があり、近代的な芸術教育という投資が行われずとも、売れそうな作品がすでに存在していたのです。それら伝統彫刻を北米の美術バイヤーが仕掛け屋になって「イヌイット・アート」としてプロデュースした。その結果いきなり「イヌイット・アート市場」が出現しました。「芸術教育なしで芸術家が見出された」わけです。(…)”
https://x.com/itangiku/status/1867750093702705423?s=61&t=GC7VSa4PcXnbn5H8qsel2w