エマヌエーレ・コッチャのノンヒューマン生命主義、ポストアガンベンっぽさはそれなりに面白く読みつつ、食い足りないものを感じていた目で見ると、同じようにラトゥールやデランダ(つまり拡張版ドゥルーズガタリ)を経由しているジェーン・ベネット『震える物質』の方がぐいぐい推し進めている感じがあり、面白い。
ベネットは政治学プロパーだから、人と事物のネットワークとして見立てるときに、主体・客体のはっきりした区別に基づく道徳の問いはどうなるのか、あらたなかたちで問えるのか?というのを論じてて、議論展開がおもしろい