私はこういう反応の方にもかなりピンとこないものがあるな…。こういう意見の背景にあるのは、「男向けの絵柄、女向けの絵柄、普通の漫画、BLの漫画、といったバイナリーコードが明確に存在していて、男女の文化で振り分けられているはず」という漫画の様式と性差の対応関係への強固な確信だよね。
そういう絵柄や様式による拘束力の強さから「リアル」判定をしているという話をしている。そんな馬鹿なとか、絵柄のクロスオーバーぐらいあるし、受容者のクロスオーバーも今では全然珍しくないけどなあ、という認識の方が私は強く出てしまうが…。なんか30〜40年前の「男か女かは絵柄と線でわかる」といった認識と実質同じものが今でも暗黙に支持されているんだな…。

もっと「3年B組一八先生」みたいな青年誌絵柄ハックでないと機能しないんかな。

私はアフタヌーンとモーニングこそが「青年誌が女性漫画家をヘッドハンティングして起用する先駆」とみなしているんだが、それは同時に飼い殺しでもあったわけで、要検討な要素が多い。結局、男性読者の大半は女性作家を「有徴化された」存在として見てただけなんか?とか。

x.com/kyouji0716/status/183333

私はこの「BLに見えて別物」判定って、そのまま「完全に絵柄を模倣して青年誌かつ男性向けっぽい絵に擬態しろやw」の要求に化けると捉えてしまう。女性作家が青年誌で書くってこの20年ぐらいで浸透したんだけど、この人は「女の絵だから、”ノーマルな”青年誌漫画とは別だよね」判定してるってことだなと。女は男むけの絵柄に擬態して溶け込めや!という要求になってる。

青年誌の男性作家の絵=ノーマビリティ、みたいな排除と規範化の感覚が、(結局男女両方からも?)支持されてそうなバイアスこわいよ。

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私の根本的な疑問は、こんな「(男性)マジョリティ標準カルチャーに対する同化要求」の典型に見える議論に4桁いいねがつくわけ? 反動的すぎやしない? というものだな。

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