秀作というほどでもないが、それなりにメルクマールになる作品だなあと思いつつ『魔王になったら領地が無人島だった』を読んでいる。

いざ徴兵されたときには泣く泣く従わなきゃいけない、活躍したらよくわからん上司から起用されるかもしれない、敵と味方の情報もそれほど揃わない、でもまあなんとかサバイバルするしかないんだよ、って気配がある。

「ギルドに登録した情報は国と貴族に引き出されていいように使われる」ってあたりが中国体制っぽい。ギルドと国の関係を危なくするだけで、 なろう世界は一気に息苦しくなるんだとわかる。

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『魔王になったら領地が無人島だった』(のんびり農家亜種・書籍打ち切りずみ・コミカライズはまだしてない)、腐敗した王政に対して、捨て駒にされて復讐に燃える勇者たちがクーデター起こす展開を入れたな〜(あまり当たってない作品だからアニメ化の見込みはまだない、クーデター展開までがそこそこ長いからそういう意味でもアニメには達しない達成)。年寄りから若手まで日本人男性が結託して同胞の不遇に怒るので、ちょっと韓国人の同胞意識っぽいものが現れてる(作者は無自覚かも)。

無人島パートになるまでが長いのと、無人島になってから単調なのと、弱点がけっこうある。上に挙げた徴兵・戦地活動は無人島を任される前の苦労譚。『駆除人』と同程度に「右翼なのかもしれないが光るところもある」作品で、でものんびり農家の印象を越えきれないかも。

「右翼かもしれないがまあ光るところもある」というクライテリア、よく考えたら私がミステリーやSF、ファンタジー、歴史小説につねに置いてるやつだな

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