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80年代ポップオカルトを再履修せねば、とみずき健『シークエンス』を読んでいる。これは高橋留美子「炎トリッパー」を思わせる秀作だなー。

生理不順的な身体変調と不安定さ主題って、わりと女性作家に運用蓄積があるが、男性側にも体調不良系イマジネーションってあって、じつは平井和正で見たことがある(誰も言わないけど、平井和正の不思議なポイントの一つ)。

『ボヘミアンガラスストリート』の超能力主人公が定期的に高熱を発する眩暈少年で、この作品がユニセックスなのかマッチョなのかわからん変なところはそのへんに由来してるんだろう。平井和正の高橋留美子崇拝とかにつながる側面。

超能力の「うっ頭が」がユースの不安定さと性的不安定さを兼ねてる形象なんだろうな。みずき健『シークエンス』読んで、超能力モチーフこそがイマジナリーな世界への扉であり、世界からの浮遊性の引き金だったことを思い出した。昔の超能力の「うっ、頭が」は昏倒、意識混濁、フラバ、未知の世界への誘いまでがセットだった。

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