記憶喪失になったルスタ
恋人のハンが病室に迎えに来てくれるんだけど勿論全然覚えてなくて、でも帰る場所もわからないし、病院の人たちはルスが昏睡状態の時から毎日お見舞いに来てたハンに好意的だし、周囲の反応からハンが確かに自分の知り合いなんだなって認識して一緒に帰る。家に着くと二人で生活してたんだってことがわかって、そこで漸くハンが恋人なんだって教えられる。でもルスは大してびっくりしないのね。だって、目覚めてから退院するまでも毎日会いに来てたハンが病室に入ってくる度ホッとしたような顔してて、記憶無くしてても生きてることに彼が安堵してることがわかっちゃったんだもんそこから記憶がないままのルスとハンの同棲生活が始まるんだけど、ルスはハンに愛されてる奴は幸せ者だなって思うようになっていく。ハンの言動の節々からルスを愛してることが伝わってきて、ハンのこと知らないから居心地の悪さも抱きつつむず痒さもあってなんとも言えない気持ちになるし、なにより、こんなにいい奴に同じように愛を返すことができなくて申し訳なくなってく。ハンのことは好き、いい奴だと思う。でも記憶のないルスはそこで止まっちゃうんだよね。
記憶喪失になったルスタ
元々好印象だったのも相まって、記憶のないままのルスもハンのことが好きになるから二人の距離も近づいてくんだけど、ルスが「ジェイク」って呼ぶたびにどこか寂しそうなハンにも気がつくようになって、以前の自分は彼のことなんて呼んでたんだろうとか、彼が恋した自分はどんな奴だったんだろう、ハンのためにも記憶を取り戻さなきゃ!って前の自分との違いに傷つきつつも奮闘しはじめてなんかの拍子で記憶取り戻して、最終的に「ただいま、ハンギー」って微笑んでハンを泣かす記憶喪失のルスがいるハンルス。
#ハンルス
記憶喪失になったルスタ
だからどんどんその申し訳なさに辛くなってくし、ハンには自分なんか忘れて先に進んで欲しいと思うようになって、アパート探そうと思うって言っちゃって、優しいハンなら受け入れてくれると思ったら「お前の頼みはなんだって聞いてやりたいし、困ったことがあるなら助けてやりたいと思う。でも、それだけは無理だ」って今まで聞いたこともないようなトーンで言うハンにはっとして、自分が酷くハンを傷つけたことを理解する。以前の自分がハンに愛されてたことはわかってたんだけど、どこか自分とは切り離して考えてたら違ったんだよね。ハンは今のルスも愛してくれてるし、自分がそれに気づきたくなくて逃げてたことにも気がついちゃって、ごめんって言って家を出ることはやめて、もっとちゃんとハンを理解しようって向き合うようになったらどんどん惹かれてく。