白暮のクロニクルの最終話を読んだ時に感じた気持ちを当時は全然言語化できなかったんだけど、今なら少しは書けるかなという気がしたので書く2
で、最終話。前話までの絶望が嘘みたいに、寂しくて切ないけど穏やかで温かいラストで。
ここからどうやったらマシな状況になるのか何もわからん〜〜〜〜〜!!!と読んでて苦しくて苦しくてたまらなかったのにどうしてこんなにあっさり着地…?わからん…いや話の展開としては何もおかしい事ないし私が嬉しいのはオキナガの皆が元気そうだから…でも何もわからん…あんな苦しい話がどうしてこんなに美しく…?
「自分が読んでて辛かったのはオキナガが差別されていたから。その差別が最終話(数十年後)では今までよりマシになっていたと思われるので辛さが解消されて幸福な結末だと感じられた。白暮のクロニクルはずっと『マイノリティが差別される話』をやっていたんだけど、私にはそれがわかっていないのでどうすればマシな状況になるのかわからなかった。差別の話なんだからハッピーエンドの条件は『差別がなくなる(マシになる)事』しかない。恋愛じゃ解決しないのは当然」
というのが人権や差別について考えるようになってやっとわかった。
白暮のクロニクルの最終話を読んだ時に感じた気持ちを当時は全然言語化できなかったんだけど、今なら少しは書けるかなという気がしたので書く3
ラストがあれなら魅とあかりは恋愛抜きのバディでも良かったんじゃない?と思った事もあったけど、二人がロマンスを含む関係性だったからこそ「これ二人がくっついても苦しい事何も変わらんな」「結ばれなかったけど幸福な結末だったな」→差別の問題なので愛で解決しないし恋愛が成就しなくても差別が解消されつつあるなら幸福な結末になるというのが可視化されて私にとっては良かったなと思った。
#感想