【池袋演芸場十月余一会 太福・菊春・はる乃三人会昼の部】2023年10月31日(火)

開口一番 き太(鈴) 不破数衛門の芝居見物
菊春(美舟) 左甚五郎~掛川宿
太福(鈴) 悲しみは埼玉に向けて(三遊亭圓丈原作)
~仲入り~
鼎談 太福、菊春、はる乃
はる乃(美舟) 紺屋高尾

寄席の余一会が浪曲のみなのは初だとか。今日は立ちではなく座ったスタイル。3席それぞれよかったし、鼎談がとても面白かった。

き太(鈴) 不破数衛門の芝居見物
初めて聴いたときより高音がしっかりしたような? ルックスがいいので、実力がついたらすごく人気が出そう。

菊春(美舟) 左甚五郎~掛川宿
夫婦の共演。今日はついたてもなく美舟さんがむき出しだったので、なんだか観ているほうが勝手にどぎまぎ(笑)。菊春さんは今日が二度目で、前回は人情物だったけど、本当はこういうコミカルなほうが好きなのかもしれないと思った。潰れた独特の声がなんともいえないし、今時お目にかからないようなごつい風貌がいいなあ。

太福(鈴) 悲しみは埼玉に向けて(三遊亭圓丈原作)
そういえばわたしも埼玉に8年弱住んでいたんだっけねー、などと思いだしつつ。

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鼎談
これが興味深かった。落語芸術協会に入っていて、寄席によく出ている太福さんとは違って、ほかのふたりは昨年末/今年夏の神田伯山の芝居の中の浪曲枠で初めて寄席(末広亭)に上がった。そのときの感想が2人でちょっと違って面白かった。木馬亭での浪曲は持ち時間が30分なのに対し、落語の寄席では15分。短い時間で聴かせる浪曲をどう組み立てるかには別の筋肉が必要であり、それを鍛える方法も必要。短い浪曲オンリーを並べ、立川流・円楽党などとのコラボも組み込んだ、木馬亭とは別種の寄席を主催したらどうかという菊春さんの提案に、客席からも拍手。さてどうなりますことか。

はる乃(美舟) 紺屋高尾
これはとてもよかったなー。座ったままであれだけの声が出るって、もうそれだけですごい。高尾が節に乗せて真情を吐露するところは、浪曲ならでは&女性ならではの魅力があるし、噺もよりドラマチックになる。いいものを聴きました。

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