#落語 #寄席
(つづき)
正楽 羽根つき、鏡、神業
「神業」という珍しいお題に対し、「寄席の神業といったら……あたしでしょう!」といって切ったのは、正楽師匠自身と、切り終えた紙から馬(?)が飛びだしているような構図。これは素晴らしかった。
扇遊「たらちね」
久しぶりの扇遊師匠。上手な方がやると前座噺もこんなに味わい深くなるんだ、と思うと同時に、どうせなら別の噺を聴きたかったかなぁという贅沢な感想も湧く。
小平太「おすわどん」
これは初めて聴いた。歌丸師匠が発掘して、得意としていたらしい。怪談噺と思いきや……で、小平太師は表情のつくり方がまるでアニメで楽しい。
橘之助&天音
座布団が二枚用意されたので何事かと思ったら、橘之助師匠が弟子の天音さんを連れての高座。寄席デビューしたばかりなのだそう。17歳のときに出待ちして弟子入り志願して以来、4年間の修業を終えて21歳。デフォルトが困り顔で、かわいらしくて初々しい。でも声はしっかり出ていたし、あの様子を見たらつい応援したくなるな。がんばれ。(つづく)