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12月17日(土)さん喬独演会@三鷹 昼の部へ

一席目、月下美人、美しいものは儚い、というマクラから「短命」。才能あふれる同業の先輩の訃報に接したばかりに「短命」とは…。無理に結びつけることはないけど、不思議な巡りあわせを感じずにいられなかった。でも噺が始まればたっぷり笑う。さん喬師の短命はいやらしさや下卑たところがなく、季節ごとの描写が妙に上品で美しくて、それが却って可笑しみを増す。

二席目は「寝床」。いつものように抱腹絶倒。サゲは定吉じゃなくて、服部の坊ちゃんのところ。この親子のくだり、大好き。

最後は「柳田格之進」。みな息をするのも憚るようにぴーんと張り詰めて聴き入った。柳田と萬屋の友情を包むように移ろい流れる季節の描写の美しさったら。映画のよう。何度聞いてもすごい。

とはいうものの、縁があるのか柳田は今年三度目なので、欲を言えば芝浜とか文七を聴きたかったかな。夜の部が「二番煎じ/幾代餅/芝浜」というすごいラインナップだったと聞いて、正直悔しさがw うがが。でも、何が出るかわからないこのガシャポンぶりが落語通いの醍醐味のひとつでもあると思うので、焦らされるのも楽しみのうちさ。いつかは聴けると信じよう。

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