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札幌座の第62回公演『民衆の敵』を鑑賞しました。2021年のシェイクスピア以来3年ぶりで、北八劇場は初めてだ。

舞台は温泉開発に沸く旧炭鉱町で、町長の弟の医師が源泉の汚染を突き止めて告発を試みるが、利害関係から度重なる困難に見舞われるという。原作はイプセンの戯曲だが、ノルウェーではなく日本の地方都市と言われても分からないほどだ。町長や新聞記者や工場主など、限られた登場人物で利害を鮮やかに描き分けているのも見事でした。

今日は仕事の合間の当日券で席が後方だったにも関わらず、北八劇場は舞台との距離感が近く、議場のクライマックスのシーンは客席全員が集会に集まった民衆になったようでした。良い会場ですね。

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