■100分deフェミニズム 感想1
先にパッと感じた問題点から
■加藤陽子さんが登場していたが日本学術会議に関する問題は聞けなかった。
■速報性の高いTwitterで情報を集めている範囲ではフェミニズムに関する情報を先進的に集めている人、特にAV被害者救済法に関して賛成反対含め厳しい目線を向ける人、現在進行形で性被害の問題に取り組む人、被害当事者であることを明かしている人‥からは不評な印象。
(議論の繰り返しと言う点ではバービーさんの知識の無さはもどかしく感じる…とは思った。もっと先のことを! と焦る気持ちも当然だと思う)
■性被害を受けた当事者が復讐を語るセラピーの絵があったのだけれど、吊り上がった眉や目、大きく開けた口、とてもステレオタイプな<ヒステリックな女>の表象を再生産してしまっていると思った。その後か前か忘れてしまったけれど、上間さんが「見た目にはわからない」と言っていたのだが、その一言が無ければあの絵の印象が頭に残ってしまい、決して良くはないと思う。
■上野さんの書籍をちゃっかり宣伝することは(instagramの感想にも記したが)若干危険も孕む。表現の自由戦士と呼ばれる人に、該当書籍が利用されている側面があるため。
■100分deフェミニズム その後感想
Twitterで「当事者の話を研究者が行うこと」についての問題点について指摘されている方がいて、その意見はとても重たいものだな、と思ったことを改めて記しておきたいと思いました。
研究者はたくさんある意見や問題を収集して分析することが仕事なのかもしれません。が、研究者というフィルターを通すことで当事者が真に解決して欲しい問題の未解消が今の女性たちを苦しめている重たい指摘でした。それこそ、フロイトが研究を辞めてしまったように、研究者自身も無意識に“隠す”問題が次に持ち越され、より弱い立場の人には「見えない」のだと覚悟しなければならないと思いました。