■100分deフェミニズム 感想2
良かった点
■初学者向け、かつ、女の<性と生殖>に関する話ができた初めてのTV番組では。
■「宗教右派」「不自然な大きい力が働いた」「リプロダクティブ ヘルス&ライツ」「産む本人が決める」「夫婦別姓」「アフターピルの無認可&購入値段のつり上げ」「性暴力はずっとある」「名前の無い問題」「避妊する女が責められる問題」「ホモソーシャル」「男性扱いされない名誉男性」‥
…これらの話題が揶揄無く、途切れることなく話し合われることは、大きいメディア上で本当に無かったと思う。
■少なくとも、この番組を見て、フェミニズムを知らなかった人が「こういう問題があるのだ」と波を感じてもらえるのでは。
■フェミニズム運動により性暴力が明らかになったことをハッキリ述べていたことは「フェミニズム」の必要性をしっかり伝えていて良かった。
■上野千鶴子「ホモソのパワーゲームの中に入らない。組織に半身で関わる」
「ホモソの中のアイデンティティーが全てではない」
「(フェミニズムの未来)知るか」
最後の「女の分配平等」の件に関しては、森有礼の意見と当時の日本時代の背景に悩むところもあるので、個人的にもっと聞きたかった。
また、違う人の話も聞きたいね。
■100分deフェミニズム その後感想
Twitterで「当事者の話を研究者が行うこと」についての問題点について指摘されている方がいて、その意見はとても重たいものだな、と思ったことを改めて記しておきたいと思いました。
研究者はたくさんある意見や問題を収集して分析することが仕事なのかもしれません。が、研究者というフィルターを通すことで当事者が真に解決して欲しい問題の未解消が今の女性たちを苦しめている重たい指摘でした。それこそ、フロイトが研究を辞めてしまったように、研究者自身も無意識に“隠す”問題が次に持ち越され、より弱い立場の人には「見えない」のだと覚悟しなければならないと思いました。