“[……]そしてその声は告げる、ヨーロッパは何世紀にもわたってわれわれに嘘を詰め込み、悪臭で膨れ上がらせたのだと、
なぜなら、人間の仕事はもう終わったとか、
われわれにはこの世界で何もすることがないとか、
われわれは世界に寄生しているのだとか、
われわれは世界に従うだけでよいのだとか、
そんなことはまるでほんとうではないのだ

そうではなく、人間の仕事はいまやっと始まったところだ
そして人間はまだ、自らの熱情の片隅で凝り固まったあらゆる禁制を征服しなければならない
そして美と知性と力はいかなる人種の独占物でもない
そして誰もがともに征服に参加できるのであり、いまやわれわれは知っている、太陽はわれわれの大地の周りを回転し、ただわれわれの意志のみが定めた場所を照らすのだということを、そして、すべての星はわれわれの全能の命令によって天から地へと落ちるのだということを。”

[*11]エメ・セゼール『帰郷ノート/植民地主義論』砂野幸稔訳(東京:平凡社、2004年)、102–103。

note.com/kashiwashobho/n/na5b5

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