これはすごく良かった。
【特集 第4号 生きづらさ再考!――こんな社会で生きてくために】「人生の同僚」と生きる:韓国文学が教えてくれるもの|斎藤真理子
https://shinrinlab.com/feature004_06/
“チョン・セラン自身も『シソンから,』(拙訳,亜紀書房)という小説の中で,朝鮮戦争のさなかに,敵軍ではなく味方の軍隊によって殺された人々のことを描いていた。その際に家族全員を失った女性が,『シソンから,』の主人公である。長い歳月が経った後,家族の遺骨が埋まっているはずの土地に工業団地の造成が計画されていることを知った主人公は,「何十人もの人が埋まったままでそこを整地してしまったら,この国に未来があるだろうか? 記憶を失ったままで前に進める共同体は見たことがない」と語る。”