「エドワード・サイード ある批評家の残響」中井亜佐子さんインタビュー 研究・批評通じパレスチナを発信した生涯https://book.asahi.com/article/15197337?s=09
“「理論」が学問の制度に吸収されてしまうと、それ自体が支配的なシステムと化してしまう。しかし、支配的なシステムの内部にすでに、それを批判し食い破るような「批評意識」が潜んでいるというんですね。つまり、現行のシステムが立ち行かなくなった時に、そこで革命を起こすことができる意識です。批評とは、私たち自身がもっている、システムを変えていくようなものの見方のことだと思います。”
“サイードは最晩年はすごく怒っていました。もし今生きていたとしても、ものすごく怒っているでしょう。パレスチナの事態は当時と比べてもさらに悪化している。そうなることを、オスロ合意を批判した時点から予見していたのかもしれません。”