続き。
食べることと出すこと
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/108713
「人前で恥をかくと、他人に服従しやすくなる」
“支配欲を満たそうとする人は、自然と、人に恥をかかせようとする。いじめをする子どももそうだし、女性を辱めようとする男性もそう。
昔は、新人社員は宴会で恥ずかしい芸をさせられたが、それも、恥をかかせておけば、あつかいやすくなるからだ。だから上司は、芸をやらないことを許さない。
「態度のデカいやつだ。恥をかかせてやる」などと陰口をたたいたりするのも、恥をかかせればデカい態度はとれなくなるということを、じつはみんなよくわかっているからだ。
「恥」というのは、じつにおそろしい。
そして、排泄と恥は強く結びついている。”
第5章 出すこと
#読書
この後クンデラの『出会い』(評論集)を例に取っていて、昔読んだ『冗談』(小説)も、そういうところがあったことを思い出した。
権力勾配、傾斜があるところ(どこにでもある)、放っておくと支配欲がどんどん増大していく。