野蛮の言説 (春陽堂ライブラリー 2)
著者: 中村隆之https://www.shunyodo.co.jp/shopdetail/000000000692/
“社会進化論を背景にこの人種差別の構造の頂点にいるのは西洋人(欧米人)です。その西洋人から見た場合、日本人は当然ながら彼らの下に位置付けられます。その文明と野蛮の構図を内面化した日本人は、西洋列強のように強い文明国になることを追い求め、他国を植民地にし、その住民を自分たちの下に位置付けてきたわけです。日本の制度空間のなかでは天皇を頂点として日本人が「文明人」であり、統治下の「異人種」は〈野蛮〉と見なされます。”
“そして、こうした差別のヒエラルキーを可能にしたのが、繰り返しますが、科学的真理として定立された進化論なのです。”
第一三講│近代日本の〈闇の奥〉──人類館、朝鮮人虐殺、七三一部隊