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 “ケアや家事が市場化されると、高所得や高学歴の世帯でのサービスの利用は進みます。たとえばスウェーデンでは、家事サービスの購入費用に対して、政府が税額控除をする仕組みがあって、それを利用した世帯では、女性の労働時間や賃金が増えたとの分析もあります。”

 “ヘルパーやシッターの人たちと、その方々を使う側、雇う側が、現在はwin-winの関係にはないことは確かだと思います。一方で、給付や規制の仕方によっては、搾取的ではない関係を作ることは可能です。では、どんな制度が望ましいのか。搾取的でない関係ができればそれでいいのか。いま毎日毎日、それについて考えています。特にこれという解はまだないし、一番、フェミニストが触れたくないところだとも思います。少し上の世代のフェミニストは、「女性が個人の選択で、稼いで介護を外注できる」ことをゴールにしてきたように思うからです。”

【番外編1】ケアとジェンダー、そして権力──山根純佳さんに聞く<研究者、生活を語る on the web>
tanemaki.iwanami.co.jp/posts/7

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