ユリイカのトールキン特集、清水知子氏の文章でル=グィンが引用されていた。読み返したい。
“わたしたちの現実が見せかけの愛国心と独りよがりの残忍さへと堕落してしまったようにおもわれる、このアメリカで、想像力による文学は、今もなお、ヒロイズムとは何かを問いかけ、権力の源を検証し、道徳的によりよい選択肢を提供しつづけています。想像力は倫理について考えるのに役に立ちます。戦いのほかにたくさんの比喩があり、戦争のほかにたくさんの選択肢があります。そればかりか、適切なことをする方法のほとんどは、誰かを殺すことを含んでいません。ファンタジーは、そういうほかの道について考えるのが得意です。そのことをこそ、ファンタジーについての新しい前提にしませんか。”
#読書
いまファンタジーにできること
アーシュラ・K・ル=グウィンhttps://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309467498/
怪物とファンタジーの紡ぎ手たち――J・R・R・トールキンと「人種」をめぐる覚書 / 清水知子
ユリイカ2023年11月臨時増刊号 総特集=J・R・R・トールキンhttp://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3845&status=published