僕も結構「オタク」だと思うが、よくTwitterで見られるような「萌え絵を公共の場にも」というような意見に賛同する気はさらさら起きないし、そう主張する連中を「表現の自由戦士」と揶揄する気も起きない。ただ単に「自己韜晦のないオタクは恥ずかしいから、一緒にしないでくれる?」と思うだけ。
そもそもオタク、というかサブカルチャーに耽溺していることには構造的に「後ろめたさ」がどうしたってまとわりつくもの(そうでなければサブカルチャーではない)。「日陰者」だから楽しいし「サブカルチャー」なのだ。
僕がある程度のオタク趣味を持ちながら、声高にそれを世間が受け入れるべきなどと主張しないのは、僕が自分の生業として、ある意味「どメジャー」な学術という世界に身を置いているからかも知れない。世間から見れば「文学部なんて虚学」と言われるかも知れないが(笑)、後ろ暗いものではないしね。「居場所」が複数あるって、大事なことですよ、やっぱり。