アナール学派に属する歴史家である著者のフランチェスコ研究をまとめたテキスト。
これを読むとフランチェスコをはじめとする托鉢修道士たちは、「祈る人」として修道院の中に篭るのではなく、「祈り、かつ働く人」として都市で活動した事実がわかります。
それはヤコブ書をその土台にもつAAの霊性にも当てはまります。また、托鉢修道士たちの霊性は、『宗教的経験の諸相』でジェイムズが描くプラグマティズムを前提とした、現実の生活の中で働く霊性でもあるでしょう。
12&12でフランチェスコに触れたAAメンバーの次のステップにおすすめの著作。