『シンデレラ 自由をよぶひと』
レベッカ・ソルニット 著
渡辺葉 訳
河出書房新社
幼いころに読んだことがある人がとっても多いであろう『シンデレラ』が、あのレベッカ・ソルニットによって、異なる物語に生まれ変わっています。
かわいそうな境遇にある女の子が王子さまに出会い、恋をして幸せになりましたとさ、チャンチャン♪ とはなりません。
なぜなら、王子様と出会うことだけ、結婚することだけが幸せとは限らないから。
幸せは人それぞれだし、自分の手で掴むもの!
幼いころだろうと大人になってからだろうと、読書体験は価値観のベースになっていくものだと思います。
おそらく従来の『シンデレラ』と本書では、そこから芽生える意識は大きく異なるはず。
名作と言われる童話はたくさんあるけれど、これからの子供たちのために読まれるべき作品が再検証されるべきなのかもしれません。
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