正文館で買った、角川新書版『サバービアの憂鬱』(著:大場正明)を読んでいたのだが、50年代前後でアメリカにおける郊外の考え方が違うのではないかという(意訳)の記述があり、なかなか面白い。
50年代(≒終戦)以前は新移民による都市部の荒廃と初期移民のヨーロッパ的荘園イメージや懐古的フロンティア精神による都市の周縁としての相対的価値観として郊外があり、50年代以降(=戦後)は復員兵のニューファミリーとベビーブームによる現実的な住宅不足と空想的フロンティア精神のイメージが結合した郊外という。

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@supply_dogs アメリカのフロンティア精神は、西海岸まで移民が到達してる時点で実質的には失効しているため、郊外に対する懐古的/空想的フロンティアはともに虚構としてのもので、50年代以降では上層部への希求(摩天楼、経済的階級)が新しいフロンティアでその終局がケネディの「ニューフロンティア」=「宇宙開発」というのはなるほどと思った。

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@supply_dogs 本では紹介されてなかったけど、アインランド原作・脚本の映画『摩天楼』(1949)は割と象徴的なのではと思う。

@supply_dogs 1969年のアポロ11号の月面着陸で「ニューフロンティア」が一定の落ち着きを見せたのを同じくして、ヒッピーが精神に新しいフロンティアを見出したと考えると、そこから繋がるインターネット〜現代のSNSとするとマスク(あるいはベゾス)の宇宙開発やTwitter買収は、歴史の再生産として考えられるな…

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