『フェイブルマンズ』も配信で観た。冒頭パパとママを交互に切り返した瞬間、サミーの目がカメラになる。これが映画です!こういう物語です!って、あそこにはワクワクしたな。けど、クラッシュに始まり「映画監督になる」レールは真っ直ぐなのに、結構ヘンな映画だったような…てか、話したくなるポイントがありすぎて。いやでも思い返すとやっぱ、「虎に噛まれるのは虎を尊敬しないからだ」(byロメオ南条)って話だった気がする。うん。
サムが夢の機材を、せっせとバイトしてお金貯めて手に入れました…じゃなくて、毎回タイミングよくもらう(贈り物)ってのが面白い。それって、ママの叔父さんが言う「ライオン」、或いはあの飼い猿に餌を与えるようなものじゃないかと。ママもサムも心に夢という猛獣が棲んでいて、そいつが飢えると危険だから。そこを心得てるのが周囲の理解者で、結局これ『ジョーズ』に通じるよな…!
でもって若き猛獣VS伝説の猛獣で〆るという…。デヴィッド・リンチ独特の声と喋り方がこんな風に活かされるとは!