仄聞憑依【序章】2
そこにはあなた達を見つめる二足歩行の獣がいました。
頭には麻袋を被っており、なんと動物なのかよく分かりません。
服も着ているようです。
コスプレをしている人間なのかと思いましたが、その生き物が近づいてくると仄かに獣臭がすることがわかります。
「ワゥ…キミたちだれ?」
そういえばお互いにまだ、自己紹介をしていません。
これからお互いのことを知っていきましょう。
あなたはこれから奇妙な感覚につつまれることがあるでしょう。
変なものを見るかもしれません。
しかしそれがなんなのか、今はまだわからないことでしょう。
あなたはこれから、ここで生活をしなければなりません。
そしてある時からあなたは。
毎晩、夢を見るようになることでしょう。
〚仄聞憑依 序幕 了〛