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司法の女性割というジャーゴンがくだらないのは当然として、親子「無理心中」について。 

「無理心中」で生き残った母親に対して、表現の自由を訴えることで有名な山口弁護士が「司法の女性割」とかいう、率直に言って差別的なジャーゴンを広めようとして当然に批判されていたのだが、批判をする人たちのなかで、母親に同情し、残酷な事件だが子供たちはママが好きだったにちがいなく、だから一層かわいそう、という意見が結構賛同されていて、私はそれには賛同しかねるなと思った。
家事育児の重圧や、金銭的な事情や、さまざまな理由でみずから命を断とうと望む親に、道連れに子供が殺されることがある。最近は介護疲れで配偶者や子が高齢者と心中とかもある。
おもに母親の育児の重圧は相当だと思うし、誰にも相談できず頼れない孤立した親が追い詰められ苦しむ、そういう状況を解消すべきだって意見には賛同するし、問題の事件の加害者にも同情すべき点があるのにも賛同するよ。
でも、子供もママが好きだった、かどうは、わからない。もう子供は死んだから。
子供の意見を聞くことはできない。
勝手に他人が憶測で語っていいとも思えない。

司法の女性割というジャーゴンがくだらないのは当然として、親子「無理心中」について。 

女性差別のために、いたましく亡くなった子供たちの事件を利用しようとする根性は問題外に卑しいが、犯行が加害者だけのせいでない苦しみのためだったり、愛ゆえだとしても、死んだ子供はもうなにも意見は言えないってことは、前提にしなければならないと私は思う。

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