ネグリ=ハートのいう<帝国>についての記事が出ていたので読んでみたが、正直あまりよいものとは思えなかった。

あまりよくなかったのでほんとはリンクを張りたくないのだが、言及しておきながら元記事を示さないのも不作法なので、いちおうリンクを。
toyokeizai.net/articles/-/7232

<帝国>概念は結果的に見れば世界情勢の認識として誤っていた部分がある、というのは首肯できるけど、しかし的場氏による『帝国』の要約がそもそも不正確で、少々驚いた。


ネグリ=ハートにおいて<帝国>とアメリカの理論的な関係は微妙ではあるが、とはいえ、少なくともあの本の主張は「<帝国>=アメリカ」というものではない。

そしてマルチチュードは帝国の外部の存在ではない。

どちらも、ふつうに読めばわかるはずなのだが。


直観的には、GAFAMってまさに帝国的だと思ってる



(この投稿、当初は参照の形にしていたのですが、それはそれで変な気がしてきたので書き直しました)

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いま思ったのだが、的場氏は『帝国』だけを読んで『帝国』を評しているのかもしれない。もしそうなら、ああいう評になる可能性もなくはない。

そして、私にとってはネグリ=ハートの枠組みが単純すぎることは当然の前提で、そのうえであれこれ読んで考えてきたので、私の評価はずいぶん偏っているのだろう。


やはり、このあたりのことを書くには、著作を系統的に読み直す必要があるわけですが [参照]

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