先日『あの夏のアダム』を観てきたんだけど、とても良かった。
舞台は2006年のNY、クィアコミュニティで夏を過ごすことになったシスヘテロ少年の話なんだけど、なんせクィアコミュニティの人達がお行儀良くも正しくもなくてよい。
女性とデートしていたかと思えば男性とイチャつくトランス男性や、レズビアンのアイデンティティを持ちつつトランス女性やトランス男性にも惹かれるシス女性など誰もが自分を説明する言葉やセクシャリティを模索していた…という様子もあり、特にトランスジェンダーを取り巻くセクシャリティのあり方をここまで現場的に描いた作品は観たことがなかったのでそれも良かった。
クィアコミュニティの人は基本的に猥雑でセックスのことばかりだけど、一方で当たり前に同性婚プロテストやキャンプトランスに参加していてその辺りが地続きになっているのは日本とだいぶ感覚違うなとも。
LGBT映画祭などでもっと広く観られてほしい作品!