<社説>WPS行動計画の削除 米軍の性暴力除外するな - 琉球新報デジタル https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-3796768.html
“10月の国連女性差別撤廃委員会の日本政府に対する対面審査に際して、沖縄の女性団体が同委員会に米軍の性暴力に関する報告書を提出した。報告書は、国連安全保障理事会(安保理)の決議に基づく「WPS(女性と平和・安全保障)アジェンダ」を踏まえており、この問題に初めて言及する勧告が出された。
一方、日本政府のWPS行動計画で「外国軍隊による暴力」の記述が削除されていたことが本紙報道で明らかになった。「外国軍隊による暴力」を隠蔽(いんぺい)したい意図が政府にあるのではないか。厳しく追及しなければならない。”
https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-3791029.html
“日本政府が安倍政権時の2015年、安全保障分野のジェンダー平等や性暴力対策に取り組む行動計画をつくった際、「最終稿」にあった在沖米軍からの性暴力を念頭に置いた対策を発表前に削除していたことが分かった。”
“この行動計画は15年9月、当時の安倍晋三首相が国連総会で発表した。00年の「女性・平和・安全保障(WPS)」に関する国連安全保障理事会の決議を履行するための計画だ。政府は「WPSは主要外交政策の一つ」(上川陽子前外相)とアピールしている。”
“行動計画は閣議決定もされず、安倍首相(当時)の15年9月の発表時には2項目が削られていた。
WPSの行動計画を担当する外務省女性参画推進室は「当時の担当者がいないので、削除された経緯は分からない」としている。”