土砂搬出で国が港湾使用 飯島滋明(名古屋学院大教授) 法の意義 潜脱する行為だ - 琉球新報デジタル https://ryukyushimpo.jp/news/politics/entry-3703578.html
“憲法が地方自治を保護する意義を憲法95条を通じて確認する。憲法95条では、特定地域だけに適用される法律の制定にはその地域の住民投票が必要とされている。95条は、国の政策が特定の地域だけに不利益を課すのを認めない。アジア太平洋戦争で本土防衛の「捨て石」とされた沖縄に関しては、特に95条の意義が重視されて良い。憲法理念の実現のため、憲法で地方自治が強く保障されている。
地方自治の具体化として、港湾法では港湾管理権が地方自治体とされている。「平和主義」を体現するものでもあり、国が港湾を一元的に管理していたことが戦争遂行を容易にした歴史を踏まえ、「再び戦争の惨禍」(憲法前文)を政治家に起こさせないためである。”