鎌倉殿
「お前……変わっちゃったな……」の果ての、政子姉上からの「もういいのです」で、“小四郎なりに精一杯がんばったけど、でもお前は酷いことをたくさんしたよ”の最終的なところは視聴者に委ねられたなーと思っていて、作中描写としての「断罪」「裁定」ではなく、視聴者がそれをどうするかを任されるのもハードなのよな……>殿
大河のボリュームがあるから選べた方法だと思うし、やたらとできる手法ではないと個人的には考えている。
ひかきみがその辺りをどう捉えているか判らないため、道まひのソウルメイトはエモ!で押し切られたらやだな~。
殿のあのビターで重厚なラストは、「言うて政子もクリーンな立場ではない」ことと、「それはそれとして実子(たち)を死に追いやられ、当の弟は我が子泰時泰時言ってりゃそれはね……」の妙味よな。
政子と小四郎がお互いに「自分を置いていかないでくれ」「お前も共犯だ」の後ろめたさや、自分を引き留めた相手を責める気持ちがあり、その上で姉と弟の情だとか、ある種の「もうお互いしかいない」みたいなところもあり……やっぱ鎌倉殿好きなんだよな……。気軽に見返せないけど……引きちぎれちゃうから、私が。
毎週小分けにして「はい!今日はここまで!」だからこそ完走できたのよ……。