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"労動権が認められれば、彼女たちはほかのどんな労働者とも同様に、それをもって、公の場で、みずから搾取や暴力にさらされる状況を変えるために主張し、団結し、行動することが、少なくとも理論上は可能になる。現実にも、労働者として社会に認められるなど条件が整えば、彼女たちが被害者か犯罪者としてのみあつかわれ、搾取や暴力にあった場合にも、救出や援助のみを頼りにしなくてはならないような、
そして、つねに逮捕や強制送還におびえながら隠れて暮らすような必要もなくなる。それが、奴隷状態から命を賭けて逃げてきた人を助けるのと同程度に重要な、エンパワメントなのではないだろうか。"(新編 日本のフェミニズム9 グローバリゼーション p.226)

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