昨晩、これを読んでたんだけど、大きな戦争のあと経済構造や人の移動に変化があって、ということは繰り返されるんだなーと思いながら読んでた。いま、これからはコロナ禍という戦禍の戦後になるのだろうな(実際に経済構造や人の移動の変化は始まっている)。

あと、「格差」という言葉を政府やメディアが用いるのは「階層」と言ってしまうと左派っぽいから、とか直接的すぎるからみたいな理由でふんわりさせるため、みたいな事が書いてあって「へぇ~っっ」て思った。
kawade.co.jp/np/isbn/978430962

なんと、だいぶ前に2010年代(アンダークラス出現)を加えたアップデート番が出ていたのだね。これは『アンダークラス』の方を読んでいたので、まあいいか。

戦後を10年刻みで統計を用いて、階層移動や収入の構成、当時の世相を反映した大事件やサブカルチャーを混ぜながら戦後史に置き換えていく、というおもろい本でした。「東アジア反日武装戦線『狼』」が1970年代の章で出てくるのだけど、意外な捉え方でなるほどなと思った。
kawade.co.jp/np/isbn/978430963

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『アンダークラス ─新たな下層階級の出現』
こちらも出た時に読んで良かったです。「あぁ、私ここだわ」って思った。
この著者の橋本さんという方はずーっと、統計を用いて分析して社会を見渡す、政府見解が取りこぼす所(や、あえて見ない所)を拾っていくということを続けているのですが、各所で各研究者の人がずっと負っているものを読むとそれぞれが自分の中で繋がっていって頭の中で織物みたいになっていくね。
chikumashobo.co.jp/product/978

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