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私が生きているこの島は今、住人に様々な不条理を強いるよう、受け入れるよう強いていることに私は強く怒りを覚えます。「布団の中から蜂起せよ」を書いた原動力はそのような拒絶と怒りのエネルギーです。
私は革命を望んでいます。国がなくなり、感情的な繋がりの必要のない、流動的な共同体が無数に作られ、それらを行き来して暮らせるような、権力のない世界を望んでいます。そのような世界が作られるために出来ることなら何でもしようと決めました。この本はその成果物の一つです。
「布団の中から蜂起せよ」というタイトルは、今、布団の中で動けずにシーツを力なく握りしめているような、自分は何もできない無力な人間だと思い込んでいる人のためにあります。
さきほど、出来ることなら何でもすると言いました。では、出来ることが何もない時はどうすればいいのでしょうか。そのような状況にあることを、ある人は怠惰だと言うでしょう。しかし、生き延びることが、生きるのが難しい状況を生き延びる時、人はたくさんの事を成し遂げています。それを何もしないと形容することも出来るでしょう。だとしても、それで良いのです。抵抗の意思を持ち、この世の不条理を憎みながら生き延びることは既に革命的行動です。
https://t.co/34zb9oBAh2
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私の本は理想論と矛盾にあふれていて、人によっては受け付けないと思われる部分も無数にあると思います。それでも今、矛盾を恐れずに生きること、理想論を追いかけることは必要なことだと判断しました。人の複雑さを複雑なままに受け止め、今の社会が変わることを願い、その営みが笑われることなく続いた先に革命は必ず訪れると信じています。
最後に、今回のじんぶん大賞の上位にクィアな本が並んだことを心から歓迎したいと思います。従来のランキングでは多くの場合、男性ジェンダーの人物が執筆した本が上位を占めていたこの賞で、私のような若輩者のクィアが書いたアナーカフェミニズムの本を一番に選んでいただいたことに大きな喜びを感じています。
権力を避けるアナキストとしては本当は壇上に上がることも躊躇するところなのですが、この受賞と登壇が新たな人たちの革命へ導くことを願って、挨拶にかえさせて頂きます。
本当に、書店員の皆様、また応援して下さった布団の中の皆様、ありがとうございました。
@rintakashima
改めて、おめでとうございました!
より広く、必要な人へこの本が届きますように。
↑↑↑勝手に文字起こししてるので問題があったら取り下げます。
@satomuch 文字起こしありがとうございます!!!!!!!お疲れ様です!!
改めてスピーチを丁寧に聞いて下さりありがとうございます。引き締まる思いです。これからもいい文章出せるようにがんばります!
@rintakashima
こちらこそありがとうございます!
また誤字が多くて大変失礼いたしました🙇
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「布団の中から蜂起せよ」というタイトルは、今、布団の中で動けずにシーツを力なく握りしめているような、自分は何もできない無力な人間だと思い込んでいる人のためにあります。
さきほど、出来ることなら何でもすると言いました。では、出来ることが何もない時はどうすればいいのでしょうか。そのような状況にあることを、ある人は怠惰だと言うでしょう。しかし、生き延びることが、生きるのが難しい状況を生き延びる時、人はたくさんの事を成し遂げています。それを何もしないと形容することも出来るでしょう。だとしても、それで良いのです。抵抗の意思を持ち、この世の不条理を憎みながら生き延びることは既に革命的行動です。
私は、「生存は抵抗だ」というスローガンを掲げていますが、この言葉は苦しみの渦中を生き延びることそのものの革命性を表現しています。つまるところ私が言いたいのは、「あなたに死んでほしくない」ということなのです。それが伝わる本になればいいなと強く願っています。
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