なんとなくだけど、今の(公共の場所での)「ノーマスク:マスク」の割合って、30年以上前の「喫煙者:非喫煙者」の割合に近いのではないかな。当時は「たばこ吸うのが当たり前」だったのと同じように、今は「マスクをしないのが当たり前」になっている。いや、もちろん私だってコロナ前はマスクしないのが当たり前、だった。しかしコロナ以後はもうそれが当たり前じゃない、ということがわかったはずなのに、なぜあっさりもとに戻るのか。禁煙しようと思ったけどやっぱりできなかった、みたいな「ノーマスクをやめることができなかった」みたいな人が多いのだろうな。ある時期急速に非喫煙者が多数派になったような気がするけど、左派的な人って結構喫煙者がギリギリまで多くて(サルトルもヘビースモーカーだった)中には、世の中が非喫煙の流れになる中で「禁煙ファシズムだ」などと言う人もいた。5類以前は「マスクファシズムだ」などと苦々しく思っていた人も多いのだろう。そういう人が「任意になったか、やれやれ、あの鬱陶しいのをつけずに済むようになった」などと思っているのかもしれない。