『ダンダダン』のアニメが面白く、原作マンガが無料なのでつい読み進めてしまった。妖怪になる悲しい理由がある、というのは『鬼滅の刃』の影響か。て鬼滅についてはアニメ一期をみただけの知識しかないが。
しかし当然のようにこういうシーンはある。昔だったら「セクハラだ」だったのが今は「ポリコレだ」のパターンもある、という感じ。「今はこんなこと言ったら怒られちゃう(笑)」みたいな感覚が共有されてて漫画家もそれを一種の風刺のつもりの定番の笑いとして使う。反差別は、江原由美子の言う「からかい」の対象になっている。意識されるようになっているだけ進歩、みたいに言う人もいそうだけど、いい加減「反差別を嗤う感覚の方を逆に嗤う」くらいのものは出せんのかね…。
無料なのでついつい読み進めてしまっているが、最初の方で予想したのとちょっと違う雰囲気になってきた。諸星大二郎とか伊藤潤二+ギャグ、みたいな方向性かと思ってちょっと期待したのだけど、都市伝説とか結局あまり関係なくなって、絵柄もストーリーも、どっちかというと『GANTZ』みたいな感じになってきた。オカルンのキャラクターも卑屈なオカルトオタクだったはずがただのイケメン男子高校生になっちゃったし、モモにしても、やさぐれギャルみたいな感じだったのに普通の女子高校生になってしまった。
あとこういうところはまあ全然期待してなかったけど、例えばこれ。「小さな政府」のサッチャーはすいぶん好戦的だったはずだが……まあ言葉のイメージだけで、要は軍拡しないと侵略されるぞ、みたいな感じなんだろう。「平和憲法」じゃなくて「小さな政府」だったのはまだましだった……といえるのか?
それからこういうの。キモい……。感動的エピソードのつもりで描いてるのだろうってところがもうね。
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