『ひみつのアイプリ』ちょっとネガティブな感想
基本的にひまりちゃんに都合の悪い展開や、負荷のかかる葛藤がないんだよな……。
このアニメ、秘密をさくさく開示して暴露してて、秘密を保ったまま葛藤を抱いたり他人との間の適切な距離を保つということができてなくて、“秘密”というテーマでそれはかなり不健全じゃない?と思ってるんだけど、「ひまりのひみつ」は特に展開がつるっとしてる。アイプリであることを親に打ち明けて、自分にとっては素晴らしいことだけど親にとってはそうじゃないかもしれないみたいな思慮が全然伝わってこない。
ひまりちゃんに都合の悪い展開がないと書いたけど、一方でひまりちゃんって親にとって都合のいい子供っぽさもある。中学生なんて秘密の固まりみたいなもんなのに、こうも開示してくれたら親にとっては管理しやすいだろうな、という。一方で同級生のみつきちゃんへの甘え方はリアルな子供っぽさなのがまた……。
関係ないけど、「アイプリにかまけて成績が下がって学校でアイプリが禁止に!?」みたいな展開がめちゃくちゃさくっと解消された上で、また宿題を後回しにしてるのは結構どうかと思う。