“姉”“長女”としてのブルーイの描き方、「忍耐強くて抱え込みがちなしっかりもの」というよりは、「ビンゴもそうしたいってさ!」と妹の意見を誘導して自分の楽しい方へ持っていく、という感じなのが面白いな~と思うし、妹としては結構「あるある」を感じる。でもアナ雪1放映時、周囲の“姉”たちの感想がほぼほぼ前者を含んでた辺り、まだまだそうやって背負わせてる部分はあるんだろうな~。
でも『ブルーイ』、「小さい子に合わせて我慢しようね」みたいな内容が一切描かれないわけではなくて。そういう内容が出てくる時、大抵主人公姉妹よりもちいちゃい子に対してだから、より幼い者に優しく、というのを兄姉という概念を越えた倫理観として描こうとしてるのかもしれない。
ビンゴにクローズアップしてみると、ビンゴは家族の中で一番ちっちゃい子としてケアされてるなあ、と思う。でもブルーイにクローズアップしてみると、そのためにブルーイが“姉”としてなんらかの役割を背負わせて抑圧されているようには見えない。多分作ってる側もすごくバランスを意識して描写してると思う。
ブルーイがビンゴを誘導するの、本当にちょくちょく見られるけど、意地悪~!!という感じは不思議なほどしなくて、まだ彼女は6、7歳なのでバウンダリーの認識を固めている途中で、「自分が楽しいことはきっとみんなにとって楽しいに違いない」と無邪気に思っているだけなんだよな……という説得力があるからかもしれない