制作に関する学び(長いのでたたむ)
暑さとトカゲの看病で、夏のあいだはあまりアトリエに行けなかった。暑さはしょうがないが、トカゲはずっと見ていなきゃいけないわけじゃないけどなんとなく心配で、その日のお世話が全部終わってアトリエに行ける時間があっても、出かける用意をするのが億劫になってしまうのだった。
トカゲの塑像を和紙で包んで中身の粘土を掻き出す方法で、和紙製で空洞のトカゲを作っている途中のまま、遅々として進んでいない。制作の、手を動かす段階を延ばし延ばしにしてしまうと、作品というものは目に見えて元気をなくす。ただのわたしの心象であるとも言い切れない。大きいものを作るときは特に、勢い、体力、気力といったものを一気に吹き込むようにして作るほうがいい。きっとどんな制作物もそうだろう。構想◯年とかいう作品だって、よくできたものでは、たぶん実際に制作している期間はそれほど長くないだろうと思う。
完成だけはさせる。あまり自分の感情を追いかけないで、行動に集中しよう。