埼玉県がジェンダー平等の観点から県立の男女別学校を共学校に移行する方針との報道があった。
埼玉県による検討が始まったころから議論が盛んになされた。ただ、議論に必要な実証的な根拠が乏しい。男女別学校、とりわけ男子校がジェンダーステレオタイプを強化していることを疑う材料はあり(一例として伊藤裕子(1997)「高校生における性差観の形成環境と性役割選択」、『教育心理学研究』45巻4号p. 396-404)、調査研究の必要性を示している。
2000年代初頭にも埼玉県では男女別学校の共学化が検討課題になったが、このときは今よりも学術論文の電子化が進んでいなかったこともあり、実証的な研究をもとにした議論ができなかった。
今回の検討では実証的な調査研究を根拠に検討されることを望みたい。
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