ー沖縄の米軍基地の多くは戦後に本土から移ってきた。1955年に本土89%、沖縄11%だった米軍専用施設は、本土の反対運動などを背景に徐々に沖縄へ移転。日本復帰した72年には58・8%になり、現在も7割が集中する。
沖縄に基地を押し付けたまま、「国の専管事項」と距離を置き、負担の飛び火を避ける。こうした当事者性の欠如が、沖縄への基地固定化の温床になっている。ー
11%だった1955年でも少ないとは思わない。反対運動数年やれば基地を動かせる「本土」と、何十年運動しても基地が減らないどころか強化され続ける沖縄の違いは、運動のやり方でもなければ物の言い方でもなく、単純に差別している・差別されている関係というだけの話。
アンケートに示されたのは全国の知事の基地に対する当事者意識の薄さ。これは国民の意識と大して変わらないのでは。
イスラエルの人々が「Free Okinawa/Ryukyu」って叫んだら日本人の目にどう映るんだろう。どんな問題なら、日本人は当事者意識を持てるんだろう。