TBSの「方言禁止番組」で議論が続く中、沖縄タイムスに気になる読者投稿が載っていた。
東京都40代の方が寄せた投稿には「日本は多言語の国ではないから『国語』と『日本語』が同じ意味でも困らないのだろう。」とある。
そこから「基本的人権」の話に繋がり、国内植民地とされる地域に住む人々を差し置いて、国内の国籍を持たない人びとに「基本的人権」はあるか、と結んでいた。
これが「普通の日本人」の感覚なのだろう。阿部さんが外国ルーツやLGBTQ+の人びとの人権だけを問題視する姿勢と酷似している。多くの日本人は「沖縄差別」によって沖縄人の人権が蔑ろにされている事を知らない。民族差別にもなると認めすらしない。
「国語」が「日本語」で困らなかったのは日本人マジョリティだけであり、この国は多民族・多言語だ。
あの番組が差別を再生産した直後に、わざわざ東京から「国語」を正当化し、ウチナー口を「方言」と混同させる投稿を載せたタイムスに悪意がないとは思わない。