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第3週を見終えた。よ、良すぎる…… 戦う人も戦えない人も皆と仲良くしたい人も、全員を取りこぼさないぞという強い意思を感じる。そしてどの人物も“可哀想な存在”にしない。ドラマを見ながら、現実の世界で自分がどれだけ人を取り残してしまっていて、どれだけ勝手に“可哀想”にしてしまっているか、ハッとさせられる。

よねさんは休まず怒って戦える、強い人だ。そのかわり戦えない人や恵まれた人たちを甘えだと責めてしまう。それを主人公の寅子に咎められるが、ただ悪者にされるのではなく、弱音を吐くのと同じくらい怒ることも大事だからそのままでいてくれと寅子はよねさんに言ってくれる。排除せずに居場所を作ってくれる。怒ることと寄り添うことは両立できるのだと、しっかりとよねさん自身とと視聴者の気づきになっていて、なんていいドラマなんだろう。私もそういう面があって自分がどうしたらいいかわからなかったけど、怒っていいし弱音も吐いていいんだと思えた… と書き切りたいところだけど、それでは私が感じた第3週の良さの全てを表し切れない。そう思ったのも確かだけど、それだけではない。色々なことに怒るようになってからどこにも居づらくなってしまったけど、寅子とよねさんたちの悩む様子を見てるとやっていけそうな気がした。

事前にツイッターで「寅子が法は傘だと言った数回後に、自分が使えない法を使うために身体を売ったよねさんを弁護士が傘に入れる演出えぐい」とだけ聞いていたが、よねさんの生い立ちを聞いた寅子はもう法は傘だとは言わないだろう。よねさんは目を泳がせながら仲間がそれぞれ抱える辛さを説明し、生理痛を和らげるツボを教えてくれる。毎週毎週これだという答えが示されるというより、全員で悩んでいる。社会は定義されることはなく人は考えつづけるのであり、人は変わってもいいと勇気づけてくれるドラマでもあると思う。本当にいい。

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