『名作歌舞伎全集』が刊行時各巻に付いていた月報まで完璧に揃った状態で図書館のリサイクル本コーナーに放出されていた。
当時、全二十五巻刊行されていたようだが、リサイクル本として残っていたのは六冊のみ。
心中で快哉をあげながら有り難く全てサルベージする。
図書館によって何かしらの基準があっての廃棄なのだろうけど、正直驚いた。図書館にはもうこういった「あまり借り手がないかもしれないが貴重な本」を抱え続ける余裕がないのかと想像すると暗澹たる思いに囚われる。
が、個人的にはお宝ハンターよろしくホクホク顔で帰った。烏亭焉馬が書いていた脚本の謎だった部分が解明されてスッキリ。