私はすべてがうまくいっていた頃の輝きとそれが瓦解していく過程みたいなやつわりと好きなので「バビロン」嫌いじゃないですけど、あまりにもその原液って感じなのでもうちょっと他の味もほしかったかも。あと3時間は長すぎ(主にそれ。90分だったら許した)。#映画
でもまあデミアン・チャゼル監督作といえば「Whiplash」からもうなんか起こることすべてが滅茶苦茶でそんなわけねえの連続だけどそこに描かれている人間のなんかこう…情念…?というか業…?みたいなやつがすべての荒唐無稽を超えてたちあがってきてとてもいいですねみたいな感じだったから、ハリウッド史の話をやろうとしたらスターの業の話になってしまうのは必然だったのかもしれない。#映画
いやなんか「バビロン」見てて思うのは、これ映画という文化へのラブレター(という触れ込みだった)とかでなく、スターダムとその退廃的かつ刹那的な生き方へのラブレターであって、べつに映画でなくても歌でも文壇でもTVでもSNSインフルエンサーでもなんでも成立すんじゃないかということだった。有名になることの狂騒と破滅さえあれば。#映画