1番下の妹は、墓守りをするために生まれてきたのではないかと母とよく話をしている。
彼女は実家と嫁ぎ先のお墓参りを仕切っている。
仕切っていると言うほどの大それたものではないが、お彼岸、お盆は忘れずに声をかけてくれる。
母も私も、「そんな時期だっけ?」と、彼女のお墓参りのお誘いで気付くことが多々ある。
今朝、「明日、墓参りに行くよ」と、彼女からLINEがあった。
『そうか、そう言う時期なのか。』
と、そんなに涼しくない秋のお彼岸に気付く。
お墓参りでは、小さな亀の子たわしで墓石をゴシゴシ磨くのが、何故か私の役目になっている。
墓守りは墓守りらしく、言うだけ番長、「あそこが汚い」「ココをもう少し」と、指示を出す。
そして、締めのろうそくとお線香をあげるのは彼女の仕事となっている。
墓守りは、つい何年か前、しばらくの間葬儀屋でバイトをしていた。
そういえば、彼女の中学からの仲の良い友達の1人は、地元で有名な葬儀屋の娘だったとふと思い出す。
彼女は本当に墓守りなのかも。
話しにオチがないのだか、
明日はなるべく早朝にお墓参りに行って、帰り道にある茶店でモーニングを食べて来ようと思う。