漫画「しあわせは食べて寝て待て」人気の不思議
38才、難病(膠原病)と生きる女性が、フルタイムで働けずデザイン事務所のパートタイムでやりくりしながら、自宅でできる薬膳を試したり、ささやかでも新しいことを始めたり、近所や職場の人とほど良い距離感で暮らしていく作品。
女性漫画雑誌フォアミセスに掲載。
私は1巻の出る頃に旧Twitterで見かけてずっと好きである。主人公のさとこと自分が重なる。
不思議なのは、男性にもこの漫画が人気なことである。どこが好きですか?とアンケートを取りたいくらい。
そう思う自分に、多くの男性は暴力や性表現のどぎつい漫画が好きなはずだ、幸せそうな女性を嫌うはずだ、という偏見があるのかもしれない
さとこが親しみやすい女性だからだろうか。でも、さとこははっきりと物を言う大人である
作中、引きこもりの若者や、人生に疲れて居候と管理人補佐をして暮らす青年なども出てはくる
小さな幸せを大事にして浮世をサバイバルする生き方に共感する気持ち、男性社会の抑圧に疲れた心が、みんなにあるのだろうか
現実がこの作品世界のようだったら、社会でもなんとかやっていけそうと思えるからか
絵が優しくて素敵だからか
(イーアイデムの媒体による作者インタビュー)
https://www.e-aidem.com/ch/listen/entry/2022/01/26/103000