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METライブビューイング『魔笛』感想(演出) 

現代風の服装の演出、初心者にとっつきやすく、常連には目新しく(予算もおさえて)というアイディアだろうけど、古典的でゴージャスな舞台に憧れて見に行くとちょっとがっかりする。でもだんだん慣れる。歌唱がすばらしいので
鳥のフンまみれでちょいちょい下品でも、美声すぎるパパゲーノ
紫ジャージ、下着、ミリタリー、白シャツ真面目系と着替えの多い愛され王子タミーノ
夜の女王は超絶美声の邪悪な魔女という感じで、こんな母親は嫌だけど最高だった

黒板に文字を書く演出は視覚的にややうるさい
脚立の使用に無駄にハラハラしてしまう。ワイヤーで吊るしたひな壇も
笛や鈴はエア演奏でよかった気もする(演奏家が楽しそうなのは良かった)
フルートやグロッケンシュピールの扱いが乱暴ではないかとハラハラした
老人風童子は不気味なのに可憐で良かったが、どこからの着想なのか

演出家インタビューの「初演の、舞台と客が近い雰囲気を考証して…」というのは興味深い

現代美術的な演出はシリアスなイメージだったが、コメディ寄りというか、親しみやすかった。
シンケルの舞台案のような神秘的な演出も見てみたいが

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